とんでもない年だった今年、振り返ると1月、雪遊びが出来ない暖冬でした。中国発のニュースはその後大きく世情を狂わせ、我々
の生活を一変させてしまった1年でありました。
私のプランでは当初5月には明治の森箕面国定公園にゴールする計画をしていた「東海自然歩道」の例会、大幅に遅れようやく10月25日に4年かけてのゴールになりました。一般のハイキングと違い情報が少なく、各県が発行しているアバウトなマップとネット検索
をして懸命に情報を収集して参りました。計画する楽しみ、そこを歩く楽しみ、参加者の喜びが結合され達成感は最高でした。尚、今
回は愛知県の寧比曽岳から豊田市足助へのルートをとりました、北への岐阜県のサブコースが残っております。3月から再度計画をする準備を始めております。 役員諸氏におかれましてもプランを作成したが、思うように遂行出来なかった1年だったと思います。まだまだいろいろな制約が続くと思いますが、臨機応変に対処してこの難局を切り抜けていきましょう。
前日愛宕山の麓、清滝川沿い神護寺から落合橋まで歩く。
9月27日は東海自然歩道を外れてトロッコ保津峡駅対岸からスタート。橋を渡りウロウロ、保津川右岸のコンクリート壁面上を行くとホームとトンネルの間に沢水を抜くトンネル。5m位上のトンネルまでコンクリートの斜面は苔が生え滑りやすそう、残地ロープを補強してクリア。手入れされていない北山杉の急斜面をゆっくり登り尾根に乗る。緩斜面の尾根に代わり進んで行くと台地に出る。左に稜線に入る踏み跡があるのに、林道が伸びていてうかつにも林道を進んでしまう。右手に愛宕山見え隠れしていてUターン。昨年から京都に入り道標が完備されていないのを承知して、地図読みに注意を払っていたが漏れてしまった。
渡月橋裏手の小高い山脈、嵐山の登山道は小さなアップダウン繰り返し、三角点有る無しにかかわらずピークを避けて伸びていた。更に左右には下山道が分かれ気をもむ、嵐山のピークは流石に小さな手書きの案内があり迷うことなく到着。残念ながら自然林が視界を覆いつくし嵯峨野を望むことはできなかった。
コロナ過の今年の夏、梅雨明けは遅れ8月1日その後は未体験の酷暑が続いた。更に台風は次々に発生して、当初予定した集中山行開催日、9月6日は伊勢湾台風以来と言われる大型台風10号接近で雨予報。
昭和初頭から続く集中山行は東京野歩路会の定番行事。4月は緊急事態宣言で中止、9月は緊急事態宣言解除で計画したが、感染者増加であえなく集中山行は中止して、一般例会に変更しました。
今年の異常気象は年初からの暖冬で山は雪不足、その為スキー例会冬山例会の中止が相次ぎました。3月末のコロナ対策の緊急事態宣言で3月末から5月一杯、例会は完全中止に追い込まれました。6月からは日帰り例会から再開されましたが、多くの山で登山道の封鎖、山小屋の営業中止など入山へハードルは高くなり、必然的に例会計画の減少となっております。
例会中止で報告文も減少して最近の「山嶺」は貧相そのものである。例会の中止は参加金会計の減少となります、当会の運営費は皆さまの会費と参加金で回っております。一刻も早いコロナ終息を皆さまでお祈りいたしましょう。
猿橋駅から浅川行きのバスに乗車、始発の大月駅からと思われる先客でほぼ満席。終点浅川で下車、先客の団体は浅川峠への登山口を塞ぐよう大挙して支度、それは無いだろう。団体での行動は他の登山者への注意が必要。
浅川峠へ近づく頃後続者の声がドンドン大きくなる。権現山に向かうと追いついた60代の女性二人お先にどうぞと言うが先に行かない。大声で喋り通し、業を煮やして水飲みタイム。稜線に上がると右に少し下り登り返して権現山。先ほどの二人、権現山標柱の手前で座っている、ビックリ三角点に腰かけていた。男の子だったら「オチンチンまがるよ」ですむがオ
バさん、そんなところに座るのかいと注意。何か分かっていない。
山頂は狭く限られた空間、登山者の行動は人間性そのものが出ると思う。今まで白山で若い男が三角点で立ち上がり喜んでいるのを見たが、腰かけていたのは初めて見た。
山頂ではいつまでも標柱、三角点の傍にいないまたザックも置かない、他の登山者の為に皆さん注意して楽しい山登りを。
芳ヶ平の例会で7月4日志賀高原の石の湯ロッジに前泊した。コロナ対策で様々な要求が保健所から有り、宿、宿泊者も対応に
大変な負荷がかかる。それも感染者出さないためであるが、体温の検針、各自健康状態記載してチェックイン完了。入浴は小人数
で、食事の間隔空けての着席で声が見えにくい。只、夕朝食のコース料理は素晴らしく、例会で最高の味と皆さんから称賛いただいた。
夕食後小雨の中、皆さんは宿自慢の「ホタル観賞」に出かけました。私は昔の記憶が消え失せてしまうのを恐れ、早々と布団にもぐ
りました。
祖母手作りの麦わらの籠を持って、5分程度先の田圃に夜な夜なホタル狩りに出かけました。マムシの目も光るので注意するように
と言われながら。
25年前土樽駅対岸で荒沢本谷からの下山が遅れ、真っ暗。闇にホタルが乱舞していて沢の疲れも吹っ飛んだ。
13年前玉山入山、前泊の宿に向かうバスは日没になり、なんとヒカルもの、台湾にもホタルがいるんだとビックリ。
一昨年、Y氏と新入会員のフォローの件で以前「新入会員歓迎例会」開催していた話になり、それを踏襲して毎月第一日曜日、高尾
山で開催、その名も「ガイダンス例会」と話しをまとめました。昨年度総会で決議され6月からスタートしたガイダンス例会は、6月7日高尾山口駅で2年目を迎えました。
コロナの影響で外出自粛要請の例会中止をへて、前夜の豪雨も上がり絶好のハイキング日和になりました。
稲荷山コースを少し登った、マスク着用したキツネが鎮座している旭稲荷神社前で自己紹介、2ヶ月強の自粛解除での登山再開を喜ぶコメントが続きました。本日の参加者は10名、普段と違い駅頭外れてマスクをはずし、その分間隔をあけゆっくり進む、稲荷山展望所の東屋はベンチのみ残して上物は無くなっていた。山頂裏少し下がったベンチで昼食兼ねお試し参加の4名さんへのガイダンスを行いました。山頂はそこそこの人出さすが高尾山。係の山下氏に6チャンネルのマイクが向けられていた。
山岳4団体が「事態の収束まで山岳スポーツ行為を厳に自粛してほしい」と要請をしたさなか、4月25日阿弥陀岳で滑落事故が発生しました。36歳の単独者は御小屋尾根を下山中滑落してヘリコプターに救助され、諏訪市内の病院に収容された。その際、CT検査で肺にコロナ感染の疑いが浮上して、PCR検査受け最終的には陰性だったが、その際救助に関わった10人前後が一時自宅待機したと報じられた。このようにひとたび事故を起こすと、多くの方々の手助けが必要となります。
山嶺5月号に掲載致しました、「会員を親に持つ者」さんの投稿記事、皆さま読んでいただけましたでしょうか警笛を鳴らしております。緊急事態宣言は5月末まで延長され、当会におかれましても引き続き例会の中止を決めさせていただきました。誘わない、単独登山をしない、を実行して自分なりのトレーニング方法で体力維持に努めていこうではありませんか。
早くも富士山の山小屋、赤岳鉱泉は今夏の営業を中止いたしました。長い長いトンネルが続きますが必ずや出口はやってきます、その日のために備えを。
3月25日夜の小池都知事の外出自粛要請、そして翌日登山例会部長からゴールデンウイークまでの例会中止の提案を受けました。26日午前中に幹事、特別幹事、OB幹事に4月の全活動を一旦お休みする旨の下記のメール
「集中山行、登山教室含め、5月6日までの例会中止。役員会、総会の6月延期。事務局においては通常活動と4月1日に会計監査を実施(延期)」を送信いたしました。
8日発例の「緊急事態宣言」で外出もままならない状態になりましたが、批判する前に自分達の置かれいる状況を直視しましょう。外出自粛、例会中止に伴い体力維持に努めるためにも、ジョギング、ウオーキング、室内で体操など行い、汗を流してください。またウオーキングは昔からインターバル歩行が体力維持、アップには最適と言われています。無理なく続けるためにも週4回、3分間負荷をかけ歩く、3分間ゆっくり歩行を5セットやりませんか。「安全で楽しい登山のやめに」継続は力なりです。
冬山入門用としてチェーンスパイクが少雪、凍結そして無雪期の急斜面にも便利ですよと、山道具屋さんに置かれ愛好者が多いよう
です。軽量、簡単装着が売りのようですが、スパイクが長く無雪期、凍結時共しっかり足を上げ引っ掛けないにしないと、転倒事故を呼
びますので注意して歩いてもらいたいとおもいます。
アイゼン歩行も同様です、しっかり足を上げ体重移動して歩くことが重要です。また後ろ爪で分厚いスパッツを引っ掛け転倒して骨
折、転落などの事故を呼びます。アイゼンは「もろ刃の剣」で危険物なのだと認識して使用する必要があります。緩斜面で危険性が無
い地点ではアイゼンを外し積極的にツボアシ足歩行を心がけ、靴底を滑らせながら下りてくるのも冬山ハイキングの醍醐味です。
これから先のゴールデンウイークの3000m峰、朝方冷え込みアイスバーンになります。過去多くの滑落、転落事故が発生しており
ます。しっかり足を上げ、一歩一歩アイゼンきかせ歩いた先には素晴らしい景色が広がっております。
2月2日相模湖駅から神奈中バスに乗車して、プレジャーフォレスト前で下車。本間氏の例会「大ボッチ山」に参加。「鼠坂関跡」碑石前の県道を進む、相模湖に流れる沢が昨秋の台風19号と思われる傷跡が凄い、大きな石がゴロゴロ道路は仮復旧という感じ。最高点と思われる切通しから北に伸びる踏み跡無い尾根に取り付く、木々をつかみ登って大ボッチ山。冬枯れ、風もなく日向ぼっこで昼食をとる。
相変わらず記録的な暖冬が続く、この時期一週間位会務がなければ雪国に向かうが雪がなさそう、スキーの祭典早々と中止を決定。以前、高波菊雄氏が「雪国」に雪がない時が来るのではないかとポツリと話していたことを思い出しました。スキー場だけでなく民宿初め、除雪車を所有している業者など経済的に大ピンチ。冬眠しない熊が活動して動植物の生態系に大異変です。この原稿書いている時点、今季一番の寒波襲来と気象情報が流れております。1月雨天多く中止された例会計画も多いと思いますが、例年並みの季節変動で例会計画が実施できるようになればと思います。
御殿場線松田駅から国府津方面には乗車経験が無く、1月3日初乗車して上大井駅で下車した。お屠蘇気分解消しようと、多くの会
員諸氏が集い、新年の挨拶を交わした。
小さな橋を渡ると小田原市、集落抜け熊野神社から山に向かうとみかん畑の中に、コンクリート舗装路が伸びていた。小高い丘の三
角点は耕作放棄された畑の中に鎮座していて、雄大な富士山と相模湾が望まれ、今年こそ事故の無い楽しい登山が出来ますようにと誓いをたてた。
曽我山地は標高300m強の小さな山脈だが、稜線上には各社のアンテナが建ち、メンテナンス用なのかコンクリート舗装路が続いていた。最高峰の不動山辺りは流石に舗装路が途切れ、山道に入り集合写真を撮影した。みかん畑の中の急な坂道を下りきると、曽我の梅林が広がっていた。山中では同年代の二人連れ、オフロードバイクの若者、軽自動車2台を見たが静かなハイキングが出来た。
里山歩きは麓の生活感を感じられ楽しい、難しい読図が出来れば、更に安全な里山歩きが出来るであろう。
令和2年 謹賀新年
11月開催の「山に親しむ会」は多くの会員が集い、暑い熱気を感じました。会員相互の交流は、例会だけでなく街でも交流しようよ
と、創立者本多月光氏が考えた手法と聞いております。現役世代は長時間労働と職場の付き合いとか多忙な生活が続きますが、ホット一時神田に出向き普段の生活から離れ、非現実の世界に身を置くのも賢明と思われます。またシニア世代も是非隔月開催の「山に親しむ会」に参加致しましょう。新年1月22日は恒例の新年会、昨年同様池袋で開催いたしますので参加して、今年の抱負を語り合いましょう。
12月1日のガイダンス例会は多くの会員が参加して開催されました。過去、新入会員向けに「新入会員歓迎例会」など企画してまい
りましたが、新入会員向けに十分なフォロー出来なく、一度も例会に参加せず去って行く会員がおりました。折角入会した会員へのフ
ォローをしなればけの思いで、今年度始めた事業です。総会後、6月から1年間月当番3名を決定。山域を高尾山、開催日は第一日曜日としてスタート致しました。当日は新入会員2氏、会員紹介の体験山行者3氏など27氏に参加していただきました。新会員氏は自
己紹介で多忙でなかなかデビュー参加出来なかったと話しおりました。そのような会員のために長く東京野歩路会で「安全で楽しい登
山のために」を実践できるよう、ガイダンス例会では会の歴史から運営まで、レクチャーを役員一同で行っております。未だ参加せず
デビュー出来ていない会員がいましたら、是非とも参加して東京野歩路会を知ってください。
その他施行した会員向け施策。
① 新入会員増員作戦 50歳未満限定、会費1年間0円、入会金1,000円。
② 若手会員の活躍場の提供 青年グループ新設。60歳未満限定、例会開催。
③ 役員向け施策 役員会、部長会をそれぞれ隔月開催して役員諸氏の負担軽減。メール配信で情報の共有化。例会募集に係 住所記載無し、メールアドレスのみ受付実施
以上デジタル時代に対応した会運営を進めてまいりますので、令和2年も皆様のご協力をお願い申し上げます。